ありがとうハイステの気持ち

「バレーボール、排球。

コート中央のネットを挟んで 2チームでボールを打ち合う。

ボールを落としてもいけない、 持ってもいけない、

3度のボレーで攻撃へと"繋ぐ"球技である。」

 

「目の前に立ちはだかる、高い高い壁

その向こうは、どんな眺めだろうか

どんな風に見えるのだろうか

おれ独りでは決して見ることのできない景色

でも、独りではないのなら

見えるかもしれない景色、

頂の景色」

 

舞台では郡ゼリで毎回聞いてきたこの言葉、

これが本当にハイキューの根幹になってるなと思う

ハイステのチーム全体でハイキューを体現してくれて本当にありがとう…

 

今年の1月からほとんど1年間ずっと、

12月16日が、一生来なければいいのにと思っていました。

ついに、大好きな大好きな演劇ハイキューが終わりを迎えてしまいました。

私はどうしても同じことをずっと引きずってしまうしネガティブなので、

見にいけなかったことを悔やんで悔やんで悲しい思いをしてきたこと、

これからもずっと忘れないし悔しいままだと思います

でも、そんな気持ちよりも何百倍も本当に本当に本当に毎日幸せでした

公演がない間も忘れることはなかったし、

常にハイステが見られる未来を追いかけて過ごしてきた3年間でした

ほぼほぼ毎回千秋楽の日に次の公演が発表されてたから、

常に自分の未来の予定にハイステがあって、

稽古始まって千秋楽までは毎日がすごく楽しくて、

終わってから考えると本当に幸せな当たり前だったなあと思います

そんな夢みたいな日常の終わりが12月16日、

たぶんずっと忘れることはないと思います

 

今回の"最近の場所"、東京、大阪、宮城と3都市4公演を観劇しました

1回目の時、「これを見たらもう新しい公演は見られない、同じものしか見れないんだ…」と思ってすっごく悲しくなって、

でも1ヶ月後大阪で2公演見て、そんな気持ち全然なくなりました

だって内容は同じだけど毎回同じ公演なんてなくて、

それは会場の雰囲気、セリフの言い回し、日替わりネタが違うのはもちろんなんだけど、

公演重ねるごとに演出も変わったり演奏が違ったり、演技が変わっていたり、

幕開けてからも常に進化し続けてたからで

和田さんのお手紙にも書いたんだけど いつまでも満足せずに上を目指し続けるその姿勢が本当にハイキューで、烏野そのもので、すっごく嬉しかった

実際4回とも毎回違う発見があったし、泣けるポイントも違ったし、本当に行ってよかった…

今回大きな節目の公演だから余計、音楽や演出やセリフなんかに過去の公演を思い出させるものがすごくたくさんあって、、

そのたびにその公演のことを思い出したりもして、ぐっとくることがめちゃくちゃ多かったです

 

そして大千秋楽、 始まる前に本当に感じたのは、ハイステはハイキューで大事にされてる"繋ぐ"ってことをすごく体現してくれてたなあってこと...

千秋楽の日、SNSで過去公演に出たキャストたちが、本当にたくさんハイキューのことをつぶやいてて、みんなが応援してくれてた。

ライビュに向かう電車でツイッター開いたら、TLが出てないキャストみんなから応援メッセージで埋められてて、、、

中には初演のメンバーもいて。初演だけの出演だった人は離れたのが3年前。

こんな長い間、これだけたくさんの人が毎回繋いできてくれたからこその今、っていうのをすごくすごく感じました

舞台上にはおさまりきらないたくさんの人の思いがこもってる舞台。

そんな奇跡みたいな場に立ち会えるの、ほんとにすごいことだなあと思って観る前から電車で泣きました、、

たぶんほかの作品でもこんなことはなかなかないんじゃないかと思います、

こんな作品を応援できて本当に幸せだなあ…

 

千秋楽公演、セリフ1つ1つに熱がこもっててほんとに無理でした

いつもの楽しい日替わりラップで日向が金田一に向かって「ありがとう」って言ったことから始まり…

卒業になってるのは烏野だけだけど、青城もチームでこのメンバーで試合に出られるのはこれで最後。

青城戦のあとの握手、今まで全然だったのにボロボロに泣いてしまった、、

どこの学校よりも長い間烏野と一緒に歩いてきてくれた青城との最後の試合、、

 

遊馬晃祐の及川の「3年間ありがとう!!」見るたびに泣けるところではあったけど、千秋楽は全然桁違いだった

ライビュで画面いっぱいに、いつもは飄々としてる遊馬の顔が涙と汗と唾でぐちゃぐちゃになってるところが見えて、、

及川徹と遊馬晃祐が一緒になって言ったセリフだったのかなと思います

そんなところともすごく及川らしくて、でもやっぱりここで青城が終わるのが本当本当に本当に悲しくて…

俳優デビューだった初演の時から思うとこんなに熱のこもった及川を演じられるようになった遊馬くん、本当に最高の及川でした

 

 

白鳥沢戦の時の3年生ひとりひとりの紹介もおんなじでほんと…

啓太くんの大地の「キャプテンとして皆んなを引っ張ってこれただろうか」 ほんっとに心にきた、

初演を演じて戻ってきてくれた啓太くん、離れていた時間は長かったかもしれないけどその間もずっと大きな柱としてい続けてくれてほんとにほんとにありがとう…

東峰旭のジャス、唯一3年生で初演からずっとやってきてくれたジャス、

途中でいなくなったふたりのぶんもずっと背負ってくれてありがとう

菅原の尚輝くん、台本にはなかったけど本人の希望で「やっぱりここが好きだ」ってセリフを入れてくれたって聞いて本当にありがとうと思った…

常に猪野広樹へのリスペクトが感じられてすごく安心した、尚輝くんが後を継いでくれて本当に本当に良かったよ…

とくに個人的に思い入れのある3年生、最高で大好きな5人。

 

白鳥沢戦ラスト1点の直前の、日向翔陽のシーン。

座長を見上げての「彼の一生懸命さ、まっすぐさは常に人を動かす。まるで太陽のような男。」

日向が泣きながら今まで出会った人たちに言うメッセージ、1人壇上からほかのキャストを笑顔で見つめる日向、本当に本当にキツかった…

須賀くん3年半座長お疲れ様でした、第三者から見てても常に他のキャストを支えて士気をあげて引っ張ってきてくれてたのをずっと感じてたから本当にすごい、、

なにより須賀くんはだれよりもハイキューっていう作品のことも劇団ハイキューのメンバーのことも愛してくれてて、そんな人が日向を演じてくれてたのすっごくすっごく幸せでした。

 

そして大好きな田中龍之介を演じてくれた塩田康平くん、

舞台上では田中龍之介として生きるって決めていままではカテコの挨拶も田中でやってくれてたけど今回初めて塩田康平として話してくれた塩さん…

「正直やめたいとおもったこともたくさんあったしそれだけ大変でした」

絶対そうだと思う、塩さんは初演からずっと支えてくれてたし、こんだけ人数の多い座組で毎回めちゃくちゃな運動量の舞台の中でも元気で頼れるWSを演じることは本当にキツいと思う...

でも常にそんなこと微塵もこっちには感じさせないようにしてくれてたのは誰よりも塩さんだと思う 本当にありがとう…

田中が本人すぎるっていう感想を見て興味本位で見に行ったハイステ、

塩さんが田中じゃなかったら私はこうなってなかったかもしれないので…

常に最高の田中龍之介を、3年半本当に本当にありがとうございました!!

 

全員に言いたいことはあるけどそれはお手紙にしたためて送ろうと思います…

 

私にとってすごくすごく特別な舞台でした。

何より私に新しい世界を見せてくれて、

世の中にはまだまだ私の知らない素晴らしい人たちがたくさんいるんだってことを教えてくれて、

もともと大好きだったハイキューがもっと大好きになって、

いつの間にか原作の漫画と同じかそれ以上にたくさんハイステのことが大好きになりました

キャスト全員が本当に大好きで、大好きな人たちが大好きなキャラクターのことをたくさんたくさん愛してくれて、

ファンとしてこれ以上幸せなことはないです

本当に本当にありがとうございました